年季の入ったずっしりした佇まいのヘルメット。
戦前のもの?と見紛うが、実は人工の塗料によるもの。
金属粉の特殊塗料の上から、錆加工を施してある。
これは、先日大阪南港で開催されていたLIVING & DESIGN(国際見本市)で見つけた塗料の製品サンプル。
どんな素材も一吹きで様々な金属の肌に。
~風。というのではなく、かなりリアルでクオリティの高い仕上がり。
手に取ったときの意表を突く軽さも魅力。
こんな高度な再現性を持った表面加工によって、安価な素材に付加価値与えることができる。
この再現技術が極まっていく程に、イミテーションの素材でつくられたものと本物の価値とが近付いていく。
その流れを楽しみつつも、やっぱり本物を大事にしたものをつくりたい。
そんな時代にいるなと思う。